速度場や温度場を同時に可視化することは,結晶成長のような非平衡現象において極めて重要である.試料にラテックス粒子を混入し,その動きから速度場を可視化することができる.一般には球形粒子を用いられるが,等方的な構造のため,コントラストがつきにくい.そこで,我々は球形粒子を楕円粒子に引き延ばすことを考えた.この楕円粒子を用いると,3次元対流の上からの観察が粒子の流れに影響されることなく,はっきりと見ることができるようになった. また,塩の水溶液の蒸発過程における結晶形態も調べた.粒子を混入することで,液滴がピン留めされ,それによって様々な形態が現れることを明らかにした.
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