研究課題/領域番号 |
16K13962
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
CRUDDEN Cathleen 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 客員教授 (10721029)
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研究協力者 |
東山 哲也
吉村 崇
南保 正和
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ナノ材料 / 金ナノクラスター / N-ヘテロサイクリックカルベン / 二座配位子 / 安定性 / バイオイメージング |
研究成果の概要 |
本研究では生体イメージングなどの応用を指向したN-ヘテロサイクリックカルベン(NHC)で修飾された新規金ナノクラスターの創製を目指した。金ナノクラスターの単離に重要な安定性の向上を目指し、新規二座NHCの設計・合成、およびそれを用いた金ナノクラスターの調製を行った。単結晶X線構造解析や質量分析などによって金ナノクラスターの構造に関する知見を得た。また得られた金クラスターは高温でもクラスター構造が保たれており、温度に対して極めて高い安定性が示唆された。また金クラスターは蛍光を示すことも明らかとなった。
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自由記述の分野 |
有機金属化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属ナノ粒子やナノクラスターをはじめとするナノ物質はバルク金属、金属錯体とも異なる物性を示すことから新たな金属材料として注目を集めている。その中でも金は生体親和性が高く、ドラッグデリバリーや生体イメージングなどの医療にむけた材料としての応用に注目が集まっている。これまでにチオールやホスフィンなどを配位子とする金クラスターが報告されてきたが、酸化的な環境である生体内では安定性が課題となる。またナノクラスターは材料だけでなく触媒としても機能することが期待でき、その未知の触媒活性を調査する上でも安定なナノクラスターの合成法の開拓は重要な課題である。
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