研究成果の概要 |
本研究ではαブロモカルボニルを使い金属近傍で第3級アルキルラジカル種を効率的に発生させることで、アミンとのカップリング反応の検討を行った。その結果、銅触媒存在下に室温で非常にかさ高いカルボニルのα位にアンモニア、アルキルアミン、芳香族アミン、インドールなど一連の窒素化合物の導入に成功した。得られた生成物は非天然アミノ酸誘導体であるため価値は高い。さらに、エナミドとαブロモカルボニルとの反応からアルデヒド化合物である1,4-ジカルボニルを生成することに成功した。1,4-ジカルボニルとアミンを反応させることで、本研究のもう一つの目標であるアザスピロ環をこの物質から変換することで得ることに成功した。
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