研究課題/領域番号 |
16K14285
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
制御・システム工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山本 透 広島大学, 工学研究科, 教授 (10200825)
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研究協力者 |
木下 拓矢
池田 啓昭
町澤 まろ
田中 精一
山崎 洋一郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 感性フィードバック制御 / データ指向型制御 / ヒューマンインタフェース |
研究成果の概要 |
内閣府の調査によれば,日本は,国内総生産が高いにも関わらず幸福度が低いとされている.したがって,人の感性を考慮し,心の豊かさが向上するように「物」が作られ,動作すべきだと考えられる. 本研究では,感性を動的に制御する「感性フィードバック制御法」を提案している.感性フィードバック制御の基本構造はカスケード制御系であり,内側,外側ループはそれぞれ,機器に関する制御ループ,人の感性に関わる制御ループである.このとき,人の感性は,時変系や非線形系であると考えられ,そのモデル化は困難であるため,ここでは,データベース駆動型制御を導入することで,制御パラメータを入出力データから直接算出している.
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自由記述の分野 |
制御工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は,国内総生産(GDP)が高いにも関わらず幸福度が低いとされている.そのため,GDP に関する「物の豊かさ」と,幸福度に関する「心の豊かさ」には大きなギャップが存在している.したがって,そのギャップを埋めるために,既に高度な「物」(自動車,油圧ショベル,福祉支援機器など)が,人の感性を考慮し,心の豊かさが向上するように動作すべきだと考えられる.このような背景において,本研究で取り上げている,感性を動的に制御する「感性フィードバック制御法」は,上述の社会的課題を解決する一つの糸口であり,今後重要視されるものと考えられる。
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