本研究では、天然材料である不凍多糖をコンクリートに混入及び塗布することの耐凍害性改善への有効性、凍結防止剤への適用の有効性を明らかにすることを目指した。 不凍多糖の混入では、効果を発揮する不凍多糖の糖濃度にピークがあること、不凍多糖には界面活性効果があり、高い糖濃度で適用すると多量の空気を連行することがわかった。塗布においても、最適な糖濃度が存在するが、表面からの不凍多糖の流出の可能性があることがわかった。また、凍結防止剤への適用に関しては、不凍多糖単独では、従来の凍結防止剤を上回る利点は確認できなかった。
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