本成形法では光硬化性モノマー中でのセラミック粒子の分散を必要とする。分散手法はセラミックス成形の分野に貢献する。光硬化樹脂への分散では、溶媒と粒子との親和性をはかり、分散剤を検討することで粒子間斥力をはたらかせ、全体挙動は粘弾性評価によって明らかにした。磁場中配向に及ぼす分散性の影響および時間依存性は、機能性材料設計に有効である。また、配向の時間依存性は、弱磁性物質の磁場中配向挙動に関する速度論の実証にもなり、基礎物理学においても有用となる。そして本研究で作製される配向体は、材料機能の付加価値を高めることに貢献する。
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