防災時の上空監視や地質計測,さらには惑星探査のために超小型航空機(MAV)が開発されているが,その機構が複雑になるに従い正確に動作しないという危険性が指摘されている.本研究では推進系や電子制御系を有さず,機構が単純な竹とんぼを応用した探査機の開発を行う.このために,(1) 発射装置の構築と飛行実験時のデータ取得技術の確立,(2) 竹とんぼの飛翔体としての性能評価のための低レイノルズ数領域での翼形状の評価手法の確立,(3) 熟練者のノウハウの設計知識化の3つのサブテーマを設定し,各研究内容の相互関係を鑑みながら研究を逐行した.
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