持続的銅資源確保の為には鉱石中の毒性ヒ素(As)に由来する環境問題を克服する必要がある。微生物のAs(III)酸化能の増強は1つの手法である為、未開の研究領域であるバイオマイニング微生物の遺伝子工学手法の開発に挑戦した。Thiomonas属由来の亜ヒ酸酸化酵素遺伝子群の広宿主域ベクターへのサブクローニングは完了。同時にバイオマイニング微生物複数株に対してエレクトロポレーション法・接合法・形質転換前後各ステップについて逐一検討を行った。抗生物質耐性や固体培地培養法など基礎的知見は集積したが、安定した形質転換手法確立には未だ複数の課題を克服する必要があり、研究期間の延長を必要とする。
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