研究課題
挑戦的萌芽研究
単一細胞の標識と同時に標識細胞特異的に遺伝子ノックアウトができる簡便で効率のよい方法(Supernova法)の開発に成功した。Supernova法では、2種類のベクターを脳に導入することにより、ベクターが導入された細胞のうちの一部でのみ遺伝子発現が増幅され、少数の細胞のみが極めて明るく蛍光標識される。また、標識された細胞特異的に遺伝子をノックアウトできる画期的なシステムである。
神経科学
遺伝子を操作するためにTALEN, CRISPR/Cas9などの最新のゲノム編集技術を取り入れることで、高性能で汎用性のあるSupernovaシリーズを構築した。その結果、遺伝子組換え動物ではない多くのモデル生物においても単一細胞遺伝子ノックアウトできるようになった。また、ベクター導入に、これまでの子宮内電気穿孔法に加えてアデノ随伴ウイルス(AAV)が利用できるようになり、幅広い組織への適用が可能になった。