KLK8欠損マウス(neuregulin1(NRG1)-deactivated mouse)の行動パターンを調べ、野生型との社会行動上の違いを認めた。KLK8欠損マウスではSocial recognitionには差がなく、過去の面識の有無を区別するSocial discriminationに有意な差が認められた。KLK8欠損マウスにErbB4(NRG1 receptor)を活性化するNRG1 177-246を脳室内に注入することによりこの障害が野生型レベルまで回復した。したがって面識の有無の区別のためにKLK8-NRG1-ErbB4シグナル系が関与すると考えられた。
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