中高年齢者の健康を目的とし、ロコモティブシンドローム(ロコモ:運動器症候群)の予防に食品由来成分を活用する研究を実施した。ロコモは運動機能の低下によって発症し、加齢・骨量減少・筋萎縮・運動不足を原因とする。尾部懸垂マウスを用い、DEXAにより骨密度を3次元マイクロCTにより骨・筋形態計測を実施し、生体マウスで評価するロコモ解析法を確立した。尾部懸垂マウスにルテインを投与すると、不動による骨量低下が軽減した。質量分析イメージングによる解析を行い、ルテイン分子の同定とイメージングに成功した。本研究により、ルテインを活用したロコモ予防に有効な機能性食品の開発の基盤的データを獲得した。
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