• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

樹幹表面積の保存則の新たな展開

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K14948
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 森林科学
研究機関近畿大学 (2019)
熊本県立大学 (2016-2018)

研究代表者

井上 昭夫  近畿大学, 農学部, 教授 (80304202)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード樹幹表面積 / 針葉樹人工林 / 自己間引き / 森林計測 / 密度指標 / 針葉樹天然林 / 森林動態
研究成果の概要

Inoue and Nishizono(Eur J For Res, 2015)において発見した「樹幹表面積の保存則」に関し,さらに研究を進め,以下の成果を得た。(1)樹高と胸高直径の積を変数とする樹幹表面積の回帰モデルは,地域,樹種,樹幹サイズ,人工林と天然林との違いに関係なく普遍的である。(2) 樹幹表面積に基づく林分密度指標を提案し,人工林のデータを用いて,従来の密度指標と比較したところ,両者に強い関連性が認められた。(3)樹幹表面積の保存則は,人工林だけでなく天然林においても成立する可能性が示唆された。

自由記述の分野

森林科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来,森林動態の理解については,現存量(バイオマス)または幹材積をもとに取り組まれてきた。しかし,樹木の場合,樹幹内部の大部分が死細胞によって構成されており,生活細胞は樹幹表面近くの限られた部分にしか存在しない。この点において,森林の動態を理解する上で,表面積を基礎とすることには高い合理性がある。このような背景から生まれた「樹幹表面積の保存則」に関し,本研究ではそのさらなる検証と応用について研究を進めたものである。得られた成果については,森林動態の理解に新たな視点を与えるという学術的な意義にとどまらず,密度管理(間伐)への応用という実用的な意義も有している。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi