本研究ではニホンウナギ仔魚期の嗅覚受容特性を明らかにするとともに、嗅覚刺激により索餌行動を惹起できる可能性について検討を行なった。本研究でニホンウナギ仔魚の嗅覚細胞の応答についてリン酸化ERK免疫組織化学により検出可能となり、仔魚の嗅覚受容特性を検討できるようになった。また微小照明条件下での動画取得系を構築することで天然照度条件と同様の環境での仔魚の行動観察が可能となった。嗅覚刺激による仔魚の積極的な索餌行動の惹起手法については今後も更なる検討を要するが、ニホンウナギ仔魚の飼料開発ならびに生態の解明に資する基礎的解析手法を構築できた。
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