• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

インタラクトーム解析で切り拓く魚類補体成分の血液外での新機能同定

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K14985
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 水圏生命科学
研究機関九州大学

研究代表者

中尾 実樹  九州大学, 農学研究院, 教授 (50212080)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード免疫 / 生体防御 / 補体 / 体表 / 粘液 / インタラクトーム / 相互作用 / 魚類
研究成果の概要

補体系は自然免疫の主要な液性因子であり、哺乳類ではその構成成分は主に肝臓で合成され、血漿などの体液中で機能すると考えられている。魚類においては肝臓以外の臓器や部位でも補体成分の遺伝子発現が確認されているが、補体成分タンパクの魚体内分布や局所での機能については不明な点が多い。そこで本研究は、生体防御の第一線のバリアである体表粘液に着目し、粘液中に存在する補体成分の同定とその反応機構を明らかとすることを目標とした。その第一ステップとして、コイの各補体成分に対する抗体を使用したウエスタンブロットにより、コイ体表粘液中の補体成分の存在をタンパク質レベルで明らかとすることを試みた。

自由記述の分野

比較免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、魚類の体表、生殖腺、脳などで発現することが判明している補体成分の、それら局所での未知の機能を明らかにするために、局所で補体成分が相互作用する分子を網羅的に探索した。このアプローチは、既知の補体系内での機能という先入観にとらわれず、補体成分の新機能に推定することができる。本研究の考え方と方法論は、補体成分のみならず、ゲノムデータ中で配列と発現部位しかわかっていない多くの機能未知遺伝子について、それらの生物学的役割りに迫る一般的な研究戦略として展開可能となる。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi