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2016 年度 実施状況報告書

キュレーションの実践による農山村の自然・文化資源享受能力の再生

研究課題

研究課題/領域番号 16K14997
研究機関富山大学

研究代表者

奥 敬一  富山大学, 芸術文化学部, 准教授 (60353629)

研究分担者 島添 貴美子  富山大学, 芸術文化学部, 准教授 (00432120)
金岡 省吾  富山大学, 地域連携推進機構 地域づくり・文化支援部門, 教授 (00444191)
伏見 裕利  富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (30313620)
松田 愛  富山大学, 芸術文化学部, 講師 (40722260)
古池 嘉和  名古屋学院大学, 現代社会学部, 教授 (50340063)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード享受能力 / 自然資源 / 文化資源 / 継承 / 自治制度
研究実績の概要

利賀地域の自然資源利用について調査を行い、伝統的な自然資源享受の形態と近年の移住者によって発掘された新たな自然資源享受の状況について把握した。新たな利用形態としてクロモジの香りをいかしたお茶やエッセンスオイルとしての利用、カエデ類を活用した春先のメイプルシロップ採取などが展開していることが明らかとなった。
また、利賀地域では地域の自然資源をいかした環境林業を地域に根付かせるため、住民主体で運営する人材育成機関「森の大学校(仮称)」を構想し設立準備を始めている。この構想の中で自然からのサービスの享受能力を継承する取り組みが始められており、新たな継承手段として注目できる。
南砺市域における文化資源について、市史および旧町村史をもとに網羅的に調査を行った。そのうち特に当該地域に共通する伝統祭事である獅子舞行事について悉皆調査を行い、継承や廃絶、祭事の変化の状況について把握した。
世界遺産五箇山をとりまく平地域では、総有意識と信仰文化を基盤とした自治制度が残されている。こうした自治制度が現代的な視点から再評価できることを示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定していた先進地調査が少し遅れていることと、自然資源のうち生薬材料の担当者が長期間の体調不良により研究を進展できていないことによる。先進地調査は新年度早々に進める予定にしている。生薬材料については自然資源全般の担当者がフォローすることで進めたい。

今後の研究の推進方策

自然資源、文化資源の利用状況と享受能力についての事例収集を継続し、収集した記録、映像資料などをもとに、年度後半に地域で展示企画とそれにあわせた享受能力回復のためのワークショップを開催する。
また、先進地調査を継続し、享受能力回復のための理論的な考察を行う。

次年度使用額が生じた理由

予定していた先進地調査が遅れており回数が少なかったことと、自然資源のうち生薬材料の担当者が長期間の体調不良により研究を進展できておらず予算使用できていないことによる。

次年度使用額の使用計画

先進地調査は新年度早々に進める予定にしている。生薬材料については自然資源全般の担当者がフォローすることで進め、現地の協力団体への委託などで対応したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 大津市比良山麓の自然資源利用と里山暮らしの価値に関する考察2016

    • 著者名/発表者名
      深町加津枝・奥敬一
    • 雑誌名

      景観生態学

      巻: 21 ページ: 33-41

    • 査読あり
  • [雑誌論文] シリーズ林業遺産紀行 越前オウレンの栽培技術2016

    • 著者名/発表者名
      奥敬一
    • 雑誌名

      森林科学

      巻: 78 ページ: 26-27

  • [雑誌論文] 森林・林業と文化的景観2016

    • 著者名/発表者名
      奥敬一
    • 雑誌名

      季刊森林総研

      巻: 36 ページ: 6-7

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公開日: 2018-01-16  

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