環境負荷の小さいオンサイト型の二酸化炭素施用法を確立し、作物収量の増加によって農業の生産性向上と競争力増強に貢献しようとするものである。燃焼系装置が導入し難い植物工場等への導入も容易である。水蒸気共存下でも二酸化炭素除去能を有し、また安全性の高い炭酸塩の利用が望ましい。本研究では、温度スイング操作における炭酸塩の反応機構と性能低下要因をおおよそ明らかにできた。これは、性能低下を引き起こさないための運転方法およびロータ担体への添着・含浸方法の確立に向けて重要な指針を与えるものである。希薄二酸化炭素の除去濃縮プロセスの実現は、農業だけでなく、空調の省エネルギー化にも貢献できる。
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