本研究では、ゲノムDNAシークエンスとゲノムreal-time qPCRにより、限性系統カイコの後代で認められる成長不良の矮小個体の中に第2染色体モノソミー個体が1)存在すること、2)遺伝性があり系統樹立できた、3)両性共に存在すること、4)その系統では正常系統と形質により区別できること明らかにした。また、RNAseqによりF2における正常に対するモノソミーのmRNA発現頻度比較は、第2染色体が0.59、他の26常染色体の平均発現比は約1であった。このことから常染色体の遺伝子発現には、遺伝子量補償が存在しないと考えられた。
|