死後脳研究では背外側前頭前野や前帯状皮質で、時計遺伝子の概日リズム性の発現が減弱化していたとの報告(Li et al, PNAS 2013)があり、うつ病に脳レベルで概日リズムの不全のあることが明らかにされた。本研究ではうつ病発症と関連する脳領域において概日リズムの振幅を低下させたうつ病モデルマウスを作出することを最終目標とした。作成に先がけて概日リズムの振幅を増強させる因子であるp160ファミリーのSRC1のノックアウト細胞を作出しリズム機能を解析したところ、SRC1のノックアウト細胞は、Bmal1およびPer2プロモーターリズムの振幅を低下させることが示された。
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