低分子量GTPase Rabは、哺乳類で60種以上あり、そのGTP型に結合するエフェクター・タンパク質を介して、細胞内膜輸送の各経路を特異的に制御している。このうちRab27は、刺激に応じて、ホルモンなど生理活性物質を含む分泌小胞を細胞外に開口放出させる経路で機能する。本研究では、これまで11種知られているRab27エフェクターのうち、Noc2、Exophilin-8というエフェクター分子が、Rab27以外に別の経路で機能するRab2、Rab3とそれぞれ結合して、多段階より成る開口放出過程がスムーズに移行できるように調整している可能性を示した。
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