骨髄異形成症候群(MDS)は血球の形態異常と分化・成熟障害を主徴とし、その20-30%が急性白血病へ移行する前白血病状態の疾患群である。高齢者に多発するため、超高齢社会の日本において今後増加が予測される。 申請者は、正常な血球の分化・成熟機構の解析からMDSのバイオマーカーとして有用である細胞表面マーカーを発見した(PCT/JP2013/072335)。本研究では、MDS患者血球における遺伝子発現を解析し、MDS診断における有用性およびその機能について解析した結果、MDS患者において新規マーカーの発現が上昇する結果を得た。
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