研究課題/領域番号 |
16K15359
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
淺山 敬 帝京大学, 医学部, 准教授 (80431518)
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研究分担者 |
大久保 孝義 帝京大学, 医学部, 教授 (60344652)
坪田 恵 (宇津木恵) 岩手医科大学, 医学部, 講師 (20419998)
小川 充洋 帝京大学, 理工学部, 准教授 (30322085)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 生体信号同期システム / 循環器疾患リスク因子 / 眼底カメラ / 光電脈波 / 心電図 |
研究成果の概要 |
本研究では、まず心電計と同期して撮影される眼底カメラシステムを試作し、眼底動静脈血管径の計測精度の差異を検討した。その結果、事前に予想した程の精度向上は認められなかったが、これは心臓から眼底動静脈に至る所要時間の誤差が大きいことが主な理由と考えられた。次に、より眼底に近い位置で計測するため、特許申請に至った新しいアイディアに基づいた反射型の光電脈波測定装置を作成し、光電脈波と心拍との良好な相関を確認した。研究期間内に一般地域住民での実地調査に供するまでには至らなかったが、本原理に基づいた精緻な眼底指標測定を用いることで、循環器疾患のリスク因子の定量的な評価がより精緻に行われることが期待される。
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自由記述の分野 |
高血圧の疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
循環器疾患の発症予測には、正確なリスク因子の把握が重要である。本研究は、リスク因子のうち眼底カメラによって撮影される眼底動静脈の脈管径などの指標に着目し、先行研究で指摘されているこれらの精度の低さを克服する手段として、心電計に同期、続いて光電脈波に同期させた撮影法により眼底指標の測定精度向上を図った。本成果の発展的適用によって、循環器疾患リスク因子の一層厳密な評価が可能になると期待される。
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