研究課題/領域番号 |
16K15383
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
那須 民江 中部大学, 生命健康科学部, 特任教授 (10020794)
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研究分担者 |
山ノ下 理 中部大学, 生命健康科学部, 講師 (50424924)
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研究協力者 |
王 海蘭
袁 媛
上島 通浩
伊藤 由起
内藤 久雄
川本 善之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | トリクロロエチレン / Hypersensitivity / CYP2E1抗体 / 性差 / 喫煙 / 飲酒 / 皮膚病型 / 疫学研究 |
研究成果の概要 |
トリクロロエチレン(TCE)による全身性皮膚肝障害(hypersensitivity syndrome、HS)患者67名、性と年齢をマッチさせたTCE HS-耐性controlとTCE非曝露controlそれぞれ67名の血清CYP2E1抗体を測定した。男性の TCE HS-耐性controlの血清CYP2E1抗体値は非曝露controlより高かったが、患者との間に差が認められなかった。女性のTCE HS-耐性controlの血清CYP2E1抗体値もTCE非曝露controlより高かったが、患者群とTCE非曝露群との差はなかった。喫煙と飲酒習慣はCYP2E1抗体値には影響を与えなかった。
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自由記述の分野 |
環境毒性学・健康科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TCEによるHSはHLA-B*の遺伝子多型によって頻度が変わる。HLA-B*13:01はTCE HSの感受性遺伝子であり、この多型が多い中国や東南アジアでの発生頻度が多い。しかし発生頻度が少ないとはいえ、わが国でも発症している。これは作業環境のTCEをもっと低める必要性があると同時にHS発症のメカニズムを明らかにすることの重要性を示す。この研究はHSがTCE曝露約28日後に発症することにヒントを得て、TCEによるHS発症のメカニズムが明らかにすることが目的である。学術的に意義あることであり、予防につながるので社会的意義が大きい。
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