本研究では、COPDの肺細胞におけるエピゲノム変化がCOPDの病態に及ぼす作用を検討することを目的とした。COPD患者の肺胞マクロファージにおける細菌貪食受容体の発現が低下しており、COPDにおける易感染性に関係する可能性が示唆された。さらにCOPD患者のヒストン蛋白はエピゲノム変化の一種であるニトロ化が生じていることが明らかになった。また新規内因性還元分子である活性硫黄分子種がCOPDの肺細胞では低下しており、呼吸機能の低下と関与することが明らかになった。さらに活性硫黄分子種の産生酵素の役割について検討している。
|