本研究によって、当初から開発を目指していた細菌薬剤排出ポンプの生理基質同定技術として、新たに、様々な蛍光基質を用いた簡便・迅速な手法を複数確立することができた。 当手法を活用した細菌薬剤排出ポンプに関する研究により、カチオン性の平面芳香族小分子の排出に特化している第3の薬剤排出ルートを解明することができた。 また、自ら開発した細菌薬剤排出ポンプ阻害剤スクリーニング手法(特願2016-028653)を用いることで、細菌の病原性発現に関与する薬剤排出ポンプ阻害剤候補を実際に複数見出すことに成功した。詳細な解析の結果、感染症治療上有用であることが判明したため、現在特許申請の準備中である。
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