本研究では、免疫チェックポイント阻害剤治療に対するレスポンダーおよびノンレスポンダー患者検体を用いた免疫応答の比較検討により、臨床効果と関わる免疫応答を検討した。末梢血を用いた網羅的な免疫関連分子発現解析により、CD4陽性CD27陽性Fas陰性セントラルメモリーT細胞の治療後の増加が治療効果と相関することが明らかになった。また腫瘍局所の解析では、レスポンダーではエフェクターのCD8陽性T細胞、ノンレスポンダーではCD4陽性制御性T細胞が優位となっていることが示され、今後は多数症例や前向きでの検討を実施し、薬剤投与の判断基準に展開する。
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