学齢期のいじめは、短期的には不登校や成績低下、長期的には抑うつや不安、自殺念慮等、精神的健康に様々な影響を及ぼす。しかし我が国では、信頼性と妥当性が検討されたいじめ測定のための尺度はなく、調査によっていじめのprevalenceは大きく異なっていた。本研究では、世界的に広く用いられているOlweus Bully/Victim Questionnaire (OBVQ)をベースに、我が国の小中学生を対象とした調査で利用可能な尺度の開発を行った。これにより、統一した基準でのいじめ調査の実施と、諸外国とのprevalenceの比較が可能となることが期待される。
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