本研究では、癌に集積したPETプローブのチェレンコフ光を利用し、Cerenkov luminescence resonance energy transfer (CRET)現象による光反応性薬剤の励起を行うことで、深部癌の治療、さらには発見が困難である微小癌の治療を目指した。 チェレンコフ光にて励起可能なIR700分子のSoret吸収帯の励起により、近赤外領域であるQ帯の励起と同じように細胞死が起こることは確認した。しかし、18F標識抗体や抗体フラグメントを用いても細胞死は見られなかった。そこで、X線での励起・電離を利用することを試みたところ、光反応性化合物の活性化が認められた。
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