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2017 年度 研究成果報告書

革新的な腫瘍抗原ウイルスとTCR遺伝子改変T細胞の併用療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K15611
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 消化器外科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

粕谷 英樹  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (00402636)

研究分担者 駱 晨虹  名古屋大学, 医学系研究科, 招へい教員 (40759627)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードHF10 / 癌 / 免疫細胞療法 / 癌抗原
研究成果の概要

本研究は、癌特異的抗原を発現するように遺伝子改変した腫瘍溶解性ウイルスHF10とウイルスが産生する癌抗原を認識するTCR遺伝子改変T細胞の組み合わせによる新規治療法の開発を目的とした。癌抗原発現細胞の樹立やT細胞の殺細胞効果の確認など着実に研究の準備を進めた。ウイルスの遺伝子組み換えにおける新たなゲノム編集技術の有用性を検討したところ、相同組換え効率の向上と遺伝子改変ウイルスの純化に非常に適した技術であることが分かった。今後は、この技術を用いて癌抗原遺伝子導入HF10の開発を進め、抗原特異的TCR遺伝子改変T細胞との併用療法の基礎データを蓄積し、臨床応用の可能性を探る。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍溶解性ウイルス療法は感染を拡大させながら大量の癌細胞を殺傷し、腫瘍抗原に対する免疫抑制環境を改善することにより、腫瘍抗原特異的な免疫を誘導する。その後の抗腫瘍効果はIn situ Vaccinationとしての抗腫瘍特異的免疫によると考えている。抗腫瘍免疫反応を高めるため、我々は腫瘍抗原遺伝子をHF10に導入し、ウイルスに導入した腫瘍抗原が通常含有量よりも大量に腫瘍内に発現する事を利用して、腫瘍抗原に対してウイルス抗原と同じ強い免疫反応を引き起こし、MUC-HF10によって免疫抑制環境が改善する事と相まって遺伝子改変T細胞療法のターゲットへの精確性、効率性を高める点に新たな着想がある。

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公開日: 2019-03-29   更新日: 2021-02-19  

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