研究課題/領域番号 |
16K15625
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小島 豊 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00327800)
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研究分担者 |
小見山 博光 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (30348982)
折茂 彰 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70275866)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | metastatic dormancy / CAFs / tumor microenvironment |
研究成果の概要 |
申請者は癌微小環境の主な構成細胞である線維芽細胞(carcinoma-associated fibroblasts: CAFs)がmetastatic dormancy活性化nicheとして作用する可能性を推測している。対照の乳腺由来の線維芽細胞と比較してCAFsは、tumor organoidと免疫不全マウスに移植された時に、優位に肝臓や肺への自発転移を促進した。この結果は、CAFsがmetastatic dormancy活性化nicheとして作用する可能性を示唆するものであるが、今後はよりmetastatic dormancyに特化したモデルを使用した解析が必要である。。
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自由記述の分野 |
癌生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌死亡の90%は転移再発に起因している。癌診断時に臨床的に転移が認められないが、原発巣治療後数年以内に転移再発で命を落とす患者数は少なくない。転移再発は、遠隔臓器の新しい環境に適応できず細胞増殖を停止している(dormant)癌細胞の再増殖に依存している。もし癌細胞のdormancyを制御機構を解明し臨床に応用することができれば、転移癌細胞との共存が可能になるかもしれない。
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