研究課題
挑戦的萌芽研究
眼圧以外の発症進行危険因子を有する緑内障症例の識別や、緑内障線維柱帯切除術後の眼圧再上昇症例の事前識別は、現時点では難しい。生体試料を核磁気共鳴(NMR)計測し、ケモメトリクスを用いてデータ解析する手法によって、眼圧以外の危険因子が寄与する緑内障症例の識別や緑内障線維柱帯切除術予後不良症例の識別が可能か検討した。まず、緑内障患者の血清検体の測定に最適なNMR計測値の取得法および信号処理法を開発した。次に、19検体のNMR信号処理を行い、PLS-DA法によるクラス分類を行ったところ、眼圧が高い緑内障群と正常眼圧緑内障群は個々にクラスター化する傾向が見られた。
眼科