急性腸間膜虚血の診断は困難であり,近年でもその問題は未解決である.Cell free DNAは細胞が崩壊した時に放出されるDNA断片であり,様々な疾患で有用なbiomarkerとなることが報告されている.そこで我々は急性腸間膜虚血の動物モデルにおいてcfDNAを測定し,cfDNAのbiomarkerとしての早期診断や腹膜炎などの鑑別能力を他のbiomarkerと比較することを目的として本研究を計画した.結果,Cell free DNAは急性腸間膜虚血の早期診断および腹膜炎などとの鑑別においても有用なbiomarkerとなることが示唆された.
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