研究課題
挑戦的萌芽研究
仮性口臭症とは明らかな口臭が認められないにもかかわらず口臭を気にする病態をいう。これまで社交不安等との心理的背景が病態に影響しているとの報告は散見されるが因果関係など未だ不明な点が多い。本研究の目的は複数の心理尺度を用いて仮性口臭症を取り巻く背景因子を探索することである。調査対象は女子学生1360名とし自己式質問紙調査を実施した。心理尺度として公的自己意識、社交不安、賞賛獲得欲求、拒否回避欲求および醜形恐怖を用いた。ベイジアンネットワークを用いて仮性口臭症ならびに体臭等の自己臭と心理尺度の間の因果関係の推測を行ったところ仮性口臭症と自己臭症の原因の1つは社交不安であることが示唆された。
社会系歯学