• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

地域包括ケアシステムにおける診療所看護のプライマリ・ケアに関する質指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K15961
研究機関石川県立看護大学

研究代表者

林 一美  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (30279905)

研究分担者 山崎 智可  石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (80601666)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード地域包括ケア・システム / 診療所看護 / プライマリ・ケア / 質指標
研究実績の概要

本研究は、地域包括ケアシステムにおける診療所看護のプライマリ・ケアに関する質指標の構築と実践適用可能性の検討を目的としている。
国内の28看護文献検討をもとに明らかにした「診療所看護の看護実践」に関する要素に関し修正・洗練をおこない、より実際的かつ詳細の明確化を図ることである。方法は、2017年におこなった全国の診療所で勤務する高度実践看護師(CNSという)5名と、2018年は追加して日本看護協会においてHPで公開された認定看護師登録一覧から、所属施設を「クリニック」「診療所」「医院」に勤務する認定看護師(CNという)を抽出した。該当したCN204名に対し調査依頼を行い、研究趣旨に同意し承諾が得られた13名に聞き取り調査をおこなった。研究対象者(CNSとCNを合わせた計18名)の聞き取り内容を分析した。
結果は「診療所看護の看護実践」として、198コードの看護実践項目が抽出された。看護実践項目は、「診療所看護の基本姿勢」、「診療所看護の基本アセスメント」、「訪問に関する看護技術」、「診療所の看護管理」、「看取りの看護技術」「診療の補助に関する看護技術」、「緊急対応の看護技術」、「患者と家族に対する教育・指導の看護技術&家族支援(家族を育てる)」、「医療・福祉・教育機関との連携」、「地域の風土・文化・住民の健康課題を踏まえた看護」、「地域貢献」、「専門職としての自己啓発」の12領域に分けられた。
今後の研究展望は、研究対象者に対し「診療所看護実践項目」に関する意見を求め、コンセンサスの得た「診療所看護の質指標」作成を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

理由
当初計画では、診療所看護のエキスパートと研究者の検討会議(以下エキスパートパネルという)による質指標案の修正・洗練する計画であった。2018年調査では、診療所看護の看護実践の質指標項目の明確化を図るために、診療所看護の看護実践内容に関する国内の文献検討をもとに明らかにした「診療所看護の看護実践」項目に関する看護実践内容や、項目に加減すべき診療所看護を明らかにすることを目的に、調査趣旨に同意した認定看護師(CN)に対して聞き取り調査をおこないデータ取集が完了した。全国のCNへの聞き取り調査への調査交渉や看護実践項目の識別・項目の洗練に時間を要したため遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

198の「診療所看護」の看護実践項目を「一般診療所」と「在宅療養支援診療所」に分けて識別・項目の洗練をおこなう。さらに、「一般看護師(generalist)の役割」「特定分野を専門に学んだ看護職(specialist)がおこなう役割」「看護師の役割として適切でない」の3段階の質問紙調査をおこなう。その結果から「診療所看護の看護」の指標を作成する.

次年度使用額が生じた理由

当初計画では2018年度中に質問紙調査までを終える予定であった。しかし、延長理由に記載したように2019年度に予定が延長したため、当該助成金が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 診療所看護の質指標作成に向けた項目の明確化に関する調査2018

    • 著者名/発表者名
      林一美、山﨑智可
    • 学会等名
      第8回日本在宅看護学会学術集会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi