近年は,セキュリティなどの理由で,IoTデバイスはNATやファイヤーウォールの裏に設置される.また諸々の理由で,現地ネットワークを利用することはせず,IoT用の専用回線を帯域制限された安価なLTEを用いるケースがほとんどである.その場合WebSocket技術(本来はブラウザ-クラウド間の通信)をIoTのトランスポートとして使うことになるのだが,トラフィック優先制御の問題と,トランスポート層以上での常時接続性問題があり,何も考えずに単に適用しただけでは使い物にならない.本研究では,これらの問題を解決し,WebSocketをIoT分野でも使えるよう,優先制御と接続管理の両アルゴリズムを開発した.
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