本研究は,人に情動を喚起させることで,協調作業(研究項目1)や学習(研究項目2)における課題を解決することを目指した.研究項目1は,協調作業の場面において情動が抑制される要因として,他者の評価を気にしてしまい発言が低下する評価懸念という課題に着目し,ボタンでお互いを褒め合うシステムを製作し,解消に取り組んだ.また,協調作業の場面においてPCを利用すると会話が減る課題に対して,付箋などの共同注視が可能なツールに,デジタルな機能を加える事を検討した.研究項目2は,情動性聴覚刺激を使った語彙学習手法の効果を検証し,本研究成果を基盤とした成果を社会実装する別プロジェクトを立ち上げるに至った.
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