研究成果の概要 |
思春期前の尿中フタル酸エステル類曝露による第二次性徴発来への影響を明らかにするため、北海道スタディの12歳調査票より、12歳時点の児の第二次性徴発来の有無を評価した。7歳の時に回収し冷凍保存していた児の尿検体よりフタル酸エステル類代謝物10化合物の尿中代謝物濃度をLC-MS/MSで測定した。 質問票の返送があった男児1305名のうち、陰毛あり24.7%、声変りあり23.3%、女児1222名のうち陰毛あり54.7%、胸の膨みあり76.5%であった。尿中代謝物のMnBP, MEOHP, MEHHP, MECPPは全ての児より検出され、MECPP,MnBP,MEHHPの順に高濃度であった。
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