プレート境界地震での震源近傍における堆積盆地の強震動予測の高精度化を目的に,インドプレートとユーラシアプレートの衝突帯で発生した2015年ネパール・ゴルカ地震の震源断層近傍に位置するカトマンズ盆地で観測された長周期地震動を対象とし,その生成メカニズムの解明を行った.岩盤観測点で観測された幅約5秒の長時間幅パルス地震動は,最近傍のすべり域からの近地項・中間項に大きく影響を受けたものであり,その地震動が軟弱な堆積盆地に入力することで増幅され,周期約3~5秒で200~500 cm/sにおよぶ長周期地震動が生成されたことを明らかにした.
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