体外循環装置を用いた治療法おける血液の凝固が大きな問題である。この問題の対策として、凝固リスクを調べ、抗凝固処置を行う必要があるが、リアルタイムの血液状況を調べることができる方法がない。血液凝固の基本として昔から認められているウィルヒョウの三要素(血液成分の異常、血流の異常、血管内の異常)がある。本研究では血液凝固のバイオマーカとして血漿タンパク質、代謝物質の変動に関する分子バイオマーカ「血液成分の異常」および赤血球の配向、変形等の生理学的なバイオマーカ「血流の異常」を解析し、電気計測によって血液凝固のリスクを求めることに成功した。
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