研究課題
若手研究(B)
脳卒中後の後遺症の中でも手の運動麻痺は患者の心身の健康を著しく悪化させるため、有効な訓練開発が急がれる。ヒトにおける脳解析には限界があるため有用なモデル動物を用いて運動機能回復と併せた脳機能評価を行うことが重要である。本研究では、脳卒中後の運動麻痺改善に有効なリハビリテーション開発ならびに改善メカニズムを目指して、Photochemically Induced Thrombosis(PIT)法を用いて前肢麻痺を呈する脳梗塞モデルラットを作出し、訓練の効果検証ならびに脳機能解析を行った。
総合領域
訓練手法によって脳卒中後の運動麻痺の回復効果は異なるが、有効な訓練手法および要素は未だ未解明であり、さらには脳可塑性のメカニズムも詳細が明らかでない。本研究遂行による前述の課題を解決できる可能性があり、それらが明らかとなることで神経学的根拠に基づく最適な治療手段を用いてリハビリテーションを提供することにつながることから訓練効果を飛躍的に向上させる。さらには、効率的な訓練提供は患者や介護者の負担感軽減にも有益である。