本研究全体を通して,情動と気分を生体信号,行動,気象から予測し,これらの因果関係と,情動と気分の予測因子を明らかにした.また生体信号からストレッサーの推定し,9割以上の精度で推定できることを示した.さらに作業中の体幹の動きから人の心理状態(快/覚醒/没頭)を推定する方法を提案し,効果を検証した.また監督者による作業者を勇気づける声かけなどを行う実験を行い,その効果を示した.これらの成果は労働環境の心理的な改善に役立つ.これらの成果はすでに論文として公開しており,研究期間中に19編の論文が採録となった.そのうち6編がScience Citation Index Expanded登録論文である.
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