本研究の目的は、運動習慣のない人でも実施可能な安全且つ簡便で非侵襲的な方法により測定・評価・フィードバックできる客観的な運動効果が主観的な運動効果と同時に現れるかを検討することである。運動強度は最大強度に近い運動を必要としない推定最大心拍数を用いた予備心拍数法で50%HRRと設定した。呼気ガス分析器とNIRSを用いて運動開始後からの全身の酸素摂取量と筋内脱酸素ヘモグロビン(HHB)の変化を確認した。結果、2-3日間の間を空けた3回の30分間の自転車運動により、VASで測定した主観的な運動強度は減弱し、HBBの平衡状態までの時間は短縮されることが明らかとなった。
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