本研究は、アンプティサッカー競技者のクラッチ走の速度を向上させるための走動作を解明し、習得・習熟に向けたトレーニングの構築を目標とした。クラッチ走動作の分析の結果、1歩目接地局面およびクラッチ支持局面において、局面に要する時間は短く、そして、移動する距離は長くすることが重要であることが明らかとなった。また、クラッチを遠くに着くことよりも、クラッチ支持中に身体を遠くに移動させることが重要であることがわかった。さらに、競技者の体力評価の結果から、スプリント能力の向上に上肢の筋力が重要であることが明らかとなった。
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