酸化ストレスは、各種代謝疾患をはじめ多彩な病態メカニズムとの関連が示唆されている。本研究では、活性酸素の消去を行う Superoxide dismutase 1 (SOD1)と抗酸化物質アスコルビン酸合成に関与する酵素 Akr1a を二重に欠損したマウスを用いて、酸化ストレスの生体影響を解析した。SOD1/Akr1a二重欠損マウスは、アスコルビン酸の投与を休止すると、週齢や性別に関わらず、約2週間以内に死亡した。アスコルビン酸投与休止により、血漿中ALT値の増加および肝細胞の腫大や軽度の炎症を認めた。
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