研究成果の概要 |
本研究課題では、内臓脂肪組織優位に発現する遺伝子の生物学的・機能的意義を検証した。まず、内臓脂肪優位に発現する転写因子Gata5に着目し、マウスの各種脂肪組織で発現を確認した結果、マウスにおいてもGata5の発現は内臓脂肪優位であった。C3H10T1/2細胞にGata5遺伝子を過剰発現させたGata5-C3H細胞株を樹立し機能を解析した。その結果、Gata5遺伝子の過剰発現は前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化を顕著に抑制した。さらに分化誘導過程の発現解析から、脂肪細胞分化に重要な遺伝子のCebpb, Cebpd, Cebpa, Ppargの発現を有意に抑制していることを明らかにした。
|