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2018 年度 研究成果報告書

20世紀前半のフランス前衛美術におけるレアリスムの問題とふたつの世界大戦

研究課題

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研究課題/領域番号 16K16727
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 美術史
研究機関名古屋大学

研究代表者

平田 裕美 (松井)  名古屋大学, 人文学研究科, 特任講師 (40774500)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードキュビスム / シュルレアリスム / 第一次世界大戦 / 第二次世界大戦 / レアリスム
研究成果の概要

本研究では、まずフランスで生まれた前衛芸術であるキュビスムの芸術家たちの作品分析をもとに、科学的な知識や機械への関心が新しい身体像を生み出していたことを明らかにした。さらにそれがどのようにキュビスム理論における「概念のレアリスム」と関わるのかを分析した。またキュビスムを取り巻く言説を分析し、二つの世界大戦という政治的な動きの中で「レアリスム」の意味が複層化していく過程を浮き彫りにした。とりわけ美術における「レアリスム」はナショナリスムと結びつく傾向があり、キュビスムの「概念のレアリスム」もその中で新しい定義を与えられていたことが判明した。

自由記述の分野

美術史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義は、キュビスムを軸にしながら、新たな芸術が生み出した造形や理論が、歴史やユートピア、人間といった概念に新しいかたちを提供していたという事実について実証的に示した点にある。ただしこの「新しさ」には留保が必要である。というのも、とりわけ1930年代から40年代にかけては、その「新しい」ヴィジョンの意義を確かなものとして示すために、あえて「古い」価値観との関係を持ち出すこともあったからだ。「古典」や国家的な「伝統」、「人間主義」とキュビスムとの関係が盛んに論じられたのはそのためである。こうした研究成果は、今後、前衛の制度化の問題との関連から捉え直す必要があるだろう。

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公開日: 2020-03-30  

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