本研究は外国語習得における目標言語間の言語的転移や干渉に関して,音声面に焦点をあて実証的に研究を行う点で新規性が高い.これまで日本人学習者の語末閉鎖音の発音は十分に調査されておらず,その実態の詳細はわかっていなかった.本研究により客観的かつ具体的なデータを提示することができた.さらに,ドイツ語と英語について生成面と知覚面の両面より実験を行い総合的に考察することで,外国語の音声習得面を多角的に検討することができ,言語習得に関する研究の発展に寄与することができる.複数の外国語を駆使できる能力を備えた人材を育成することが求められる高等教育機関の教育においても,大いに寄与できる研究である.
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