本研究は、世界中で急速に普及が進んでいるオンライン労働市場について分析したものである。オンライン労働市場では、各種仕事の発注者と受注者が顔を合わせずに契約を成立させる等、従来の労働市場とは大きく異なる特性を持っている。本研究ではこうした背景のもと、世界最大級のプラットフォームである、フリーランサードットコム社での取引データをもとに、どのような受発注が成立しているのかを研究したものである。その成果としては、オンライン経済ならではの評価価値が大きな意味を持っていること、加えて匿名性が高いオンラインコミュニティではあるものの、国籍等の個人情報が引き続き重要な要素となっていることが分かった。
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