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2018 年度 実績報告書

消費者行動分析による脱コモディティ化のための市場創造戦略に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K17202
研究機関関西学院大学

研究代表者

西本 章宏  関西学院大学, 商学部, 准教授 (10613185)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード市場創造 / メガマーケティング / 新製品
研究実績の概要

本研究の目的は、消費者行動研究の視点から市場が創造されるメカニズムを明らかにし、脱コモディティ化のための市場創造戦略を提示することである。平成30年度は、前年度の研究成果を踏まえ、消費者のブランド知識とブランド選択行動に着目した脱コモディティ化のための市場創造戦略に関する実証研究を行った。当初は、それぞれの着目点に対して異なる実験調査を行い、研究成果を得ようと想定していたが、これらを統合して実験する調査設計を考案することができたため、大幅に調査手続きを削減することができた。1つの実験調査にエフォートをかけることができたため、想定より多くの消費者に対して多様な実験環境を与えることができた。実験調査からは、ブランド知識とブランド選択行動の相互作用から新製品が消費者に受容される契機を発見することができ、脱コモディティ化のための市場創造戦略を構築するための有益な研究成果を得ることができた。具体的には、コモディティ化に直面した消費者のブランド選択行動においては、ブランド間の知覚差異を獲得しようと、新しい情報を既存スキーマに取り込もうとする「同化」という認知機能を駆動させることが明らかになった。加えて、ブランド知識が豊かな消費者に注目すると、新しい情報をさらに有機的なものにするために、「同化」ではなく「調節」という認知機能を駆動させ、「同化」による認知機能を駆動させるときよりも、当該ブランドに対する知覚差異をさらに獲得することが明らかになった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] ソーシャルメディアの影響を考慮したマスメディア広告の総合効果測定2019

    • 著者名/発表者名
      勝又壮太郎・西本章宏・本橋永至
    • 雑誌名

      大阪大学経済学

      巻: 68 ページ: 1-20

  • [雑誌論文] コンジョイントデザインを用いた消費者のWillingness to Pay 測定方法の比較2018

    • 著者名/発表者名
      西本章宏・勝又壮太郎
    • 雑誌名

      流通研究

      巻: 21 ページ: 15-25

    • 査読あり
  • [学会発表] キャッシュレス決済市場の成長と普及のための革新的新製品に対する消費者評価と受容2018

    • 著者名/発表者名
      西本章宏・勝又壮太郎
    • 学会等名
      日本マーケティング・サイエンス学会第104回研究大会
  • [学会発表] キャッシュレス決済における革新的新製品に対する消費者受容2018

    • 著者名/発表者名
      西本章宏・勝又壮太郎
    • 学会等名
      日本消費者行動研究学会第57回コンファレンス
  • [学会発表] 有料音楽配信サービス市場の断絶と創造におけるメガマーケティング戦略の実証分析2018

    • 著者名/発表者名
      西本章宏・勝又壮太郎
    • 学会等名
      日本消費者行動研究学会第57回コンファレンス
  • [学会発表] Exploring Consumers Evaluation of Really New Products2018

    • 著者名/発表者名
      Nishimoto, Akihiro
    • 学会等名
      40th Annual INFORMS Marketing Science Conference
  • [学会発表] 市場の断絶と創造におけるメガマーケティング・コミュニケーション効果2018

    • 著者名/発表者名
      西本章宏・勝又壮太郎
    • 学会等名
      日本マーケティング・サイエンス学会第103回研究大会

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公開日: 2019-12-27  

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