研究課題/領域番号 |
16K17302
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
高本 真寛 横浜国立大学, 教育人間科学部, 講師 (90743790)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 若年労働者 / 大学生 / アルバイト就労 / 疲労 |
研究実績の概要 |
大学生が日常生活を送る中でふだんから行っているアルバイト就労が感情状態および疲労とどのように影響しているのかについて検討を行った。具体的には,大学生20名に対して,1日1回就寝前に回答を求める日誌法調査を2週間にわたって実施した。調査では,調査開始段階で普段の生活習慣やアルバイト条件,精神的健康状態などについて,調査参加者に回答を求めた。また,その後の2週間にわたる調査では,アルバイト就労の有無や勤務時間,深夜業の有無など,その日の感情状態と疲労の程度について回答を求めた。収集されたデータに対して,階層線形モデルによる分析を行った。その結果,大学生のアルバイト就労や深夜業の有無は個人の日々の疲労状態の変動との間に有意な関連を示さず,睡眠時間の長さと疲労状態の変動が負の関連を示した。また,週末は平日よりも疲労が低減していた。すなわち,実際のアルバイト就労等よりも,日々の睡眠時間や休息日となりやすい週末の方が,大学生における日々の疲労状態を予測していた。これらのことから,(a)アルバイト就労そのものは疲労と直接関連を示さないこと,(b)大学生も睡眠時間が疲労回復と関連すること,(c)週末に疲労回復が顕著に見られること,以上の3点が明らかとなった。これらの結果から,大学生における日々のアルバイト就労や深夜業による疲労との関連は,年齢という負荷耐性によって干渉されている可能性が改めて示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年度に実施を予定していたWebパネル調査が実施すすることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
実施済みの研究成果をふまえた研究計画の立案と,Webパネル調査による大規模調査の実施を行い,大学生のアルバイト就労と修学および健康との関連について検討を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度に予定していたWebパネル調査が実施できなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
延期されているWebパネル調査(横断的調査)および平成29年度に予定している縦断的調査,1ヶ月を調査期間とした日誌法調査の実施費用として支出する予定である。また、研究成果の報告のために、学会に参加する旅費として使用する予定である。
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