研究課題/領域番号 |
16K17341
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 埼玉学園大学 (2018-2019) 東京成徳大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
泉水 紀彦 埼玉学園大学, 人間学部, 講師 (60754463)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 社交不安 / 認知バイアス / 解釈バイアス / 解釈バイアス修正 / Social anxiety / Cognitive bias / interpretion bias / CBM-I |
研究成果の概要 |
社交不安が強い人々は,あいまいな対人状況をネガティブに解釈する傾向がある。解釈に対する認知バイアス修正法(CBM-I)は,そのようなバイアスを低減する可能性がある。本研究では,コンピュータ形式の日本版CBM-Iプログラムの開発を目的とした。大学生120名を対象に,1週間のオンラインCBM-Iプログラムを行った。ランダムに介入群と待機群に割り当て,介入群はスマートフォン上でポジティブ解釈課題を回答した。待機群は,1週間後に同じ課題に参加した。その結果,介入群は,介入前後の否定的感情が低減していた。また,CBM-I課題前後で比較すると,対人状況への恐怖感・ネガティブな解釈バイアス傾向の低減した。
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自由記述の分野 |
臨床心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CBM-Iは,参加者がコンピュータやスマートフォンを用いてインターネット上で課題に回答し,その心理的効果を検討するものであった。この介入法は,実施が簡便であり,社交不安に苦しむ人にとってもアクセスがしやすい方法であると考えられる。他者評価や対人接触に苦手意識がある人に,課題を行ってもらうことで,直後の否定的気分の改善,長期的には対人状況への恐怖感やあいまいな対人状況をネガティブに解釈する傾向を和らげる効果があり,対人接触への負担感を下げると考えられる。社交不安の強い人は,援助を受けるまで時間がかかるといわれており,負担感の低減は,早期の治療や援助につながりやすくなる効果もあると考えられる。
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